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みゅるみゅるミュゼット

みゅるみゅるミュゼット

ミュゼットについて

ミュゼット…ってご存知ですか?

ミュゼットはフランスのアコーディオンの音楽です。

ミュゼットの意味は、もともとフランスのオーベルニュ地方の楽器

”キャブレット”の俗名です。

キャブレットとはバグパイプに良く似た楽器ですが、

バグパイプと違うのは、口で吹いて音を出すのではなく、

フイゴを使って、空気袋に空気をおくり、音が出るような仕組みになっている点です。

「ミュゼット」の語源はギリシャ神話の女神たち「ミューズ」だそうです。

昔、オーベルニュ地方の人々がパリに移民し、

バスティーユ界隈(ラップ通り)にカフェを経営しました。

週末になるとキャブレットの音色に合わせ、

家族のダンスパーティーが習慣となりました。

BAL(舞踏会) MUSETTEの始まりです。

その後イタリア人がアコーディオンを持って同じ界隈に移民してきます。

キャブレット対アコーディオンの対決が始まります。

 しかし、キャブレットの名手で、BAL MUSETTEの経営者が

イタリア移民のアコーディオン奏者、シャルル・ペギュリを雇ったことが

現在のミュゼットの原型を作ることになったのです。

シャルルがキャブレットの独特の奏法をアコーディオンで表現。

それにジプシーのギターが加われば、ミュゼットの基本の完成ではないでしょうか。

余談ですが、クロマチック・バンドネオンを作ったのは

ルイ・ペギュリ(シャルルの弟)です。

アルゼンチンのバンドネオンはディアトニックなんですが、

フランスで、タンゴブームが訪れたときアコーディオン奏者が

簡単に弾けるようにと開発されたみたいです。

フランスのアコーディオン奏者で バンドネオンも演奏する人は多いですが、

クロマチックの奏者が多いようです。

バンドネオン奏者の小松亮太さんがレインボーカフェにお越しくださった時に、

「昔のアルフレッド・アーノルド社」のバンドネオン以外は

「僕のバンドネオンの概念から外れる」とおっしゃってました。

…この話を伺ったとき、私は口には出しては言えませんでしたが

「すみません。アコーディオン奏者がクロマティックを作っちゃったんです。」

と心の中で思ったのでした。


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また、「アコーディオンの本」(渡辺芳也著 春秋社)には、

アコーディオンの歴史が詳しく書かれています。


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